POPPINS NURSERY SCHOOL阿佐ヶ谷ナーサリースクール
周辺建物のスケール感に合わせて、ボリュームを分節する配置構成とし、まちなみに溶け込む建ち方とした。3つの屋根が寄り添うような「風車型配置」とし、外部吹き抜けや屋上庭園等で間隙を保ちながら緩やかに周囲とつながる様々な居場所をつくり、多角的に光と風を呼び込んだ。活動コアとなるステップ広場を中心とした吹抜空間は、ガラス壁により死角を抑制し、立体的な回遊性・界隈性を可視化し、活動連鎖を生み出した。外内部の吹き抜けを通じて、お互いに「見る・見られる」関係となる場面を作り出し、園児に程良い刺激を与えている。また近隣に対する配慮から軒高は最低限に抑えているが、他方で風車型の中央では屋根を持ち上げ、ハイサイドライトを効果的に設置している。当該部に組み込んだ換気窓は、無風時においても重力差換気を誘引し、コロナ禍においても十分な自然換気を可能としている。
